腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取り組みとして、2006年より国際腎臓学会と腎臓財団国際連合により開始されました。
慢性腎臓病(CKD)は今や日本では20歳以上の成人の7人に1人の患者がいると言われています。初期段階ではほとんど症状はありませんが進行すると末期腎不全や心血管、脳血管の病気になるリスクが高くなると言われているので、早期の段階での発見、適切な対応で進行を防ぐことが必要です。
これまで血液検査でeGFRの低下を指摘されている方、尿検査で尿蛋白の指摘のある方はCKDの可能性があります。病状の評価、生活、食事の相談など詳しい腎臓の検査、話を聞かれたい方は当院の腎臓外来へ一度受診ください。
またこれまであまり健康診断を受けられていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ年に1回は検査を受けられ、自分の腎臓に問題がないかの確認をしていただくことをお勧めします。ご本人様以外にもご家族や周囲にいらっしゃるようならお声かけください。
早期発見、治療介入で一人でも多くの方が、少しでも長く腎臓を守り、健康な日々を送れることを願っています。
(医師 久納美蓉子)